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ひまわりほっとセミナーの講師を務めさせていただきました

2019年9月25日に,ひまわりほっとセミナーの講師を務めさせていただきました。中小企業者向けの無料セミナーですが,お忙しい中,多くの方にご参加いただくことができました。

私は,第1部として,働き方改革の同一労働同一賃金について話をさせていただきした。できる限り分かりやすく話をしようと心がけたつもりですが,分かりやすい話をするのはなかなかに難しいものです。

ただ,もともと同一労働同一賃金に関する問題には分かりにくさがあることは確かです。講談社現代新書から「日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 」(978-4065154298)という本が出版されていますが,ここでは,日本と欧米とでは雇用のあり方が大きく異なることが詳しく説明されています(お時間のある方はぜひご一読ください)。

このような日本の独自性,いわゆる日本的雇用慣行を踏まえた同一労働賃金の法令解釈になることが想定されていますので,言葉通りの「同一労働同一賃金」とはならないのです。同一労働同一賃金というより,バランスをとった待遇(均衡待遇)という意味合いが強いのでしょうが,「均衡」という言葉からしてグラデーションの問題とならざるを得ないことが表れています。今後,どのように着地点を見出していくのかが大きな課題になりそうです。

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