(公財)日本証券アナリスト協会のシニアPB(プライベートバンカー)試験に合格しました。
同協会の実施するPB試験では最上位のものになります。同協会のウェブサイトによれば,プライベートバンカーは,中小企業オーナー,医師,地主等の顧客の立場にたって,一族の資産保全・承継を支援するために, 包括的な金融サービスをするプロフェッショナルとされています。財産の維持,管理,承継などについてのコンサルティング業務をすることができる知識などが求められています。
シニアPBの試験は,マークシートや論文式のテストではなく,「投資政策書」というレポートを作成して提出するものでした。1ヶ月程度の準備期間は与えられるのですが,なかなかに内容はハードでした。詳細を書くことはできませんが,架空の設例に対して,金融資産の運用や事業承継などのプランを作成し,提案書にまとめるというものです。非上場株式の売却価格の計算など実践してみると勉強になることが多くありました(ちなみに,WACCの計算に際しては中小企業リスクプレミアムなどについて採点コメントをいただきました)。
シニアPBでは全体最適が求められています。当事務所でも法律業務にピンポイントに対応するだけではなく,全体最適を考えての回答が必要と思います。得られた知識等を生かして,よりよいサービスにつなげていきたいと思います。