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AI利用による特許出願件数の急増?

少し前に2025年12月の特許出願件数は8万2188件で前月比約2.69倍となったというニュースがありました。それまで、おおよそ2万件前半の出願件数だったのが、突然8万件を超えたので話題になったのです。

その理由について、AIの利用拡大により、特許出願書類を作成するのが容易になったからではないかなどという推測もされていました。確かに、近時のAIの発展によれば、出願書類をより簡単に作成することができるようにはなったのだと思います。また、弁理士などの専門家に頼らなくても自身(自社)で作成できるということもあると思います。とはいえ、緩やかに増えていくのであれば分かるのですが、突然、2倍以上の件数になるというのは解せないことです。

ということで、特許庁が新たに発表した令和8年3月31日作成した統計を確認してみたところ、2026年1月の出願件数はほぼ平年並みに戻っていました。。。

AI起因説は否定されてしまったようです。ただ、誰が何のために多数の出願をしたのかは依然としてよく分かりません。特許出願の出願料は1件14,000円ですから増加分60,000件の出願料総額は9億6,000万円になります。この金額からすると単独の出願人ではないようにも思えます。ただ、多数の出願人の特許出願が一度に集まったというのも考えにくいように思います。真相は出願公開がされる1年6か月後を待たないといけないのかもしれません。

 

特許庁「特許出願等統計速報」(令和8年3月31日)(https://www.jpo.go.jp/resources/statistics/syutugan_toukei_sokuho/index.html)

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