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法定相続情報一覧図

先日、とある事件で法定相続情報一覧図を作成して、利用してみました。
法定相続情報一覧図とは、相続関係を一覧にした図で、家系図のようなものです。法定相続情報一覧図は、戸籍謄本などを取り寄せて自身で作成して法務局にもっていくと、登記官がその内容を証明してくれます。これにより、法定相続人が誰であるのかを公的に裏付けることができるのです。この法定相続情報一覧図を見せることで預貯金の名義変更や不動産の相続登記などをすることができます。

もちろん、これまでと同様に戸籍謄本等を取り寄せて、それを提出してもよいのですが、例えば、金融機関が複数あったりすると、なかなか大変です。複数の金融機関に同時に同じ戸籍謄本等を使うことはできないからです。法定相続情報一覧図であれば、法務局で複数通を発行してもらえますので、各金融機関に同時に法定相続情報一覧図を提出することもできます。

また、法定相続情報一覧図はシンプルに法定相続人を示すものですので、余計な情報が入りません。ご存知の通り、戸籍謄本等には、離婚や死別など知られたくない情報も含まれています。相手方に戸籍謄本等を見せたくない場合には、最小限の相続関係のみが記載された法定相続情報一覧図を利用するのもよいかもしれません。

法定相続情報一覧図については、法務局のウェブサイトにひな形や記載例がたくさん掲載されています。たいていの場合は、ひな形で対応できるはずです。委任状の様式などもありますので、親族の方が代わりに作成して、交付してもらうこともできるようです。相続人がご高齢の場合などに利用できるかも知れません。なかなか便利な制度ではないかと思います。

https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000015.html

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